【Vol.94】緊急時の連絡体制|強い痛み・装置脱落時の連絡先を事前にお伝えするのが当院の診療体制

矯正治療中に「急に強い痛みが出た」「装置が外れてしまった」というトラブルは、決して珍しいことではありません。そのような緊急時に患者さまが最も困るのは、「どこに連絡すればよいかわからない」という状況です。当院・広島タワー歯科・矯正歯科では、治療開始時に緊急時の連絡先・対応フロー・自己対処の方法を事前にご説明することを診療体制の柱としています。「いざとなれば相談できる」という安心感が、矯正治療を最後まで続けていただく大きな支えになると考えています。

矯正治療中に起こりうる「緊急トラブル」とは

矯正治療中のトラブルはいくつかの種類に分けられます。すべてが即日対応を要するわけではありませんが、どの状況に当てはまるかを患者さま自身が判断できるよう、当院では以下のように説明しています。

トラブルの種類 主な症状・状況 緊急度の目安
強い・長引く痛み 1週間以上続く強い鈍痛、特定の歯だけに激痛がある、夜間に眠れないほどの痛み 高:早めにご連絡ください
ブラケットの脱落 歯からブラケット(金属の留め具)が外れた。ワイヤーはつながっているが動いている 中:次回調整前にご連絡を
ワイヤーの飛び出し・刺さり ワイヤーの端が頬や舌に刺さって痛い、傷ができた 中〜高:ワックスで応急処置後、連絡
装置の破損・変形 リテーナーが割れた、マウスピースが破損した、固定式装置の一部が取れた 中:破損した部品は保管してご連絡
口腔粘膜のトラブル 装置による口内炎が悪化、ただれが広がっている 中:軟膏塗布の上、悪化する場合は連絡
歯の著しい浮き・動揺 特定の歯が異常に動く、歯ぐきが大きく腫れている 高:速やかにご連絡ください

当院の緊急連絡体制

広島タワー歯科・矯正歯科では、緊急時に患者さまが迷わず対応できるよう、治療開始前のオリエンテーションで連絡体制をご説明しています。

診療時間内のご連絡

診療時間内に異常を感じた場合は、まずお電話にてご連絡ください。症状の内容を確認したうえで、当日または翌日の緊急来院枠をご案内します。「次回調整まで待てるかどうか」の判断も電話でご相談いただけますので、迷った場合はお気軽にお電話ください。

診療時間外・休診日のご連絡

診療時間外のトラブルに備えて、当院では緊急時の対応フローを書面・デジタルでお渡ししています。多くのトラブルは「ワックスを貼る」「鎮痛剤を服用する」「外れた装置を保管して翌診療日に持参する」などの自己対処で、翌診療日まで安全に過ごすことができます。

【当院からの緊急対応カードの例(患者さまにお渡しする内容)】

ブラケットが外れた場合:ワイヤーは切らず、外れたブラケットは保管。次回調整日にお持ちください。
ワイヤーが刺さる場合:付属の歯科用ワックスを患部に貼ってください。改善しない場合はご連絡を。
強い痛みがある場合:市販の鎮痛剤(ロキソニンS等)を服用してください。1週間以上続く場合は翌営業日にご連絡を。
判断に迷う場合:診療時間内にお電話ください。症状を確認してご案内します。

自己対処できるケースと、すぐに来院が必要なケース

緊急時に「受診すべきか・様子を見るべきか」を患者さま自身で判断できるよう、当院では以下の基準をお伝えしています。

自己対処で翌診療日まで様子を見てよいケース

状況 推奨される自己対処
ブラケットが1〜2個外れた(ワイヤーは残っている) 外れたブラケットを保管し、翌診療日に持参。痛みがあれば鎮痛剤を服用
ワイヤーの端が口に当たる 歯科用ワックスを当該部位に貼る。改善しない場合は翌診療日に連絡
調整後3〜5日の鈍痛 市販鎮痛剤(食後服用)・柔らかい食事・十分な休息
マウスピースのわずかな浮き・はまりにくさ 無理にはめず、一つ前のアライナーに戻して翌診療日に連絡

すぐにご連絡・来院が必要なケース

【以下の症状は早急にご連絡ください】

・痛みが1週間以上続いており、鎮痛剤でも改善しない
・特定の歯だけに激しい拍動性の痛みがある
・歯ぐきが大きく腫れ上がり、発熱を伴う
・歯が急に大きく動く・著しくぐらつく感覚がある
・固定式装置(リンガルアーチ等)が完全に外れた
・装置の鋭利な部分が粘膜に深く刺さり、出血が止まらない

当院の緊急連絡体制の考え方

当院・広島タワー歯科・矯正歯科では、緊急連絡体制において以下の方針を徹底しています。

方針 具体的な取り組み
治療開始前の緊急対応説明 装置装着前のオリエンテーションで、緊急時の連絡先・対応フロー・自己対処法を書面でお渡し
電話による症状トリアージ 「今日来院すべきか・翌日でよいか」を電話で判断。患者さまを無駄に不安にさせない
緊急来院枠の確保 急なブラケット脱落・強い痛みには、通常の調整スケジュールを優先しつつ当日〜翌日の緊急枠で対応
自己対処キットの提供 装着時に歯科用ワックス・鎮痛剤の目安量・緊急対応カードをセットでお渡し
休診日対応フローの明示 休診日・夜間の対応方法(様子見の基準・翌日連絡の目安)を文書化して提供
院長より

「矯正治療中のトラブルで最も患者さまを不安にさせるのは、『何かが起きたときにどうすればよいかわからない』という状態です。当院では、治療を始める前に必ず緊急時の対応をご説明し、いつでも相談できる体制を整えています。矯正は長期間の治療ですが、何かあればすぐに連絡できるという安心感があれば、治療を途中でやめることなく最後まで続けていただけると信じています。」

— 広島タワー歯科・矯正歯科 院長 丸川雅弘

広島で矯正治療をご検討中の方へ

院長の丸川雅弘は広島大学歯学部を卒業後、広島大学歯学部矯正歯科に所属し、幅広い矯正症例を経験してきました。「治療中のトラブルが心配で矯正に踏み出せない」「他院で装置が外れたときの対応が不安だった」という方も、ぜひご相談ください。

当院では治療開始前に緊急時の対応体制をしっかりとご説明し、患者さまが「何かあっても安心」と思っていただける環境づくりに取り組んでいます。広島で安心して矯正治療を受けられる歯科医院をお探しの方は、ぜひ一度当院の無料カウンセリングにお越しください。

まとめ

  • 矯正治療中の緊急トラブルには、強い痛み・ブラケット脱落・ワイヤーの飛び出し・装置破損などがある。
  • 多くのケースは歯科用ワックス・市販鎮痛剤・装置の保管といった自己対処で翌診療日まで安全に対応できる。
  • 痛みが1週間以上続く・歯ぐきの腫れや発熱を伴う場合など、特定の症状は早急な来院が必要である。
  • 広島タワー歯科・矯正歯科では、治療開始前に緊急時の連絡先・対応フロー・自己対処法を書面でお渡しし、電話による症状トリアージ体制を整えている。
  • 「いざとなれば相談できる」という安心感を患者さまに提供することが、当院の考える患者負担軽減の重要な柱のひとつである。

よくある質問(FAQ)

Q. ブラケットが外れたら、すぐに来院しないといけませんか?
A. 1〜2個のブラケット脱落であれば、多くの場合は次回調整日まで様子を見ていただいて問題ありません。外れたブラケットは捨てずに保管し、次回来院時にお持ちください。ただし、ワイヤーが口内に刺さって痛みがある場合や、複数個一度に外れた場合はご連絡をお願いします。
Q. 夜間や休診日にトラブルが起きた場合、どうすればよいですか?
A. 当院では、治療開始時に「休診日・夜間の対応フロー」を書面でお渡ししています。多くのトラブルはワックスや鎮痛剤で翌営業日まで対応可能です。どうしても判断に迷う場合は、翌診療日の開院直後にお電話ください。緊急度に応じて当日の来院枠をご案内します。
Q. ワイヤーが口の中で刺さって痛いのですが、自分で切ってもよいですか?
A. ご自身でワイヤーを切ることはお控えください。誤って飲み込んだり、切断面で別の部位を傷つけるリスクがあります。まずは付属の歯科用ワックスを刺さっている部分に貼って応急処置をし、診療時間内にご連絡ください。ワックスで対処できない場合も、電話でご相談いただければ対応をご案内します。
Q. 矯正中の痛みと、緊急来院が必要な痛みの違いは何ですか?
A. 調整後3〜5日以内の鈍痛・浮いた感じは通常の反応です。一方で、①1週間以上続く強い痛み、②拍動性の激痛、③特定の歯への強い持続痛、④発熱・腫れを伴う痛みは異常のサインです。判断に迷う場合はお電話ください。電話で症状をお聞きし、来院の必要性をご案内します。
Q. マウスピース(アライナー)が割れた場合はどうすればよいですか?
A. 割れたアライナーはそのまま使用せず、ひとつ前のアライナーを装着して翌診療日にご連絡ください。アライナーの状態によっては、再製作または次のステップのアライナーへの前倒し移行を検討します。アライナーは再製作できますので、焦らずご連絡ください。

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参考情報

  1. 公益社団法人 日本矯正歯科学会(https://www.jos.gr.jp/
  2. Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. “Contemporary Orthodontics” 6th ed. Elsevier(矯正装置トラブルの管理と患者対応に関する教科書的記述)
  3. Feu D, et al. “Oral health-related quality of life and orthodontic treatment seeking.” Angle Orthod. 2010.(矯正治療における患者満足度・治療継続率と診療体制の関連)
  4. Bishara SE. “Textbook of Orthodontics.” WB Saunders.(矯正装置の管理とトラブルシューティングに関する記述)
  5. Sergl HG, et al. “Functional and social discomfort during orthodontic treatment.” Eur J Orthod. 2000.(矯正治療中の患者負担・緊急対応ニーズに関する研究)

監修:院長 丸川雅弘

広島大学歯学部卒業。広島大学歯学部矯正歯科に所属し、研鑽を積む。広島タワー歯科・矯正歯科にて多様な矯正症例を担当。強い痛みや装置脱落などの緊急トラブルへの対応体制を整え、治療開始前に連絡先・対応フローを患者さまに事前説明することで、患者負担の軽減と治療継続率の向上を図っている。

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