【院長コラム Vol.18】

スポーツ・楽器と矯正

──部活・趣味を続けながらでも大丈夫?

こんにちは。広島駅北口エリアの広島タワー歯科・矯正歯科の院長です。

大学生・社会人の患者さんからよくいただく質問に
「スポーツや楽器を続けながら矯正できますか?」
というものがあります。

結論から言うと、
ほとんどのスポーツ・楽器は矯正と両立できます。

ただし、
装置の種類によって気をつけるポイントが変わるため、
今回は“スポーツ・楽器別に具体的に”解説していきます。


■ スポーツ × 矯正

激しい運動でも矯正はできる?

● 基本的には問題なし

ランニング・ダンス・ヨガ・筋トレなど、
日常的なスポーツは ほぼ影響ありません。

● 激しい接触があるスポーツは注意

以下の競技は装置が唇に当たりやすく、

  • バスケットボール
  • サッカー
  • ラグビー
  • 格闘技
  • バレーボール(接触プレーがある場合)

などでは ワイヤー矯正にやや注意 が必要です。

● 具体的な対策

  • マウスガードを作製(スポーツ用)
  • ワックスで装置の角を保護
  • 痛みの出そうな試合前は調整時期を調整

これらの工夫で、安全に競技を続けられます。


■ 楽器 × 矯正

管楽器は“矯正を迷う理由”の上位

特に相談が多いのは、

  • トランペット
  • クラリネット
  • サックス
  • フルート

などの管楽器をする方。

「痛くて吹けないのでは?」
「音が変わるのでは?」

と不安になりますよね。

● ワイヤー矯正(表側)は最初だけ違和感あり

口の内側が装置に当たり、
1〜2週間ほどは痛みが出やすい 場合があります。

● 裏側矯正は楽器との相性が良い

唇に当たらないため、
管楽器の方に特に人気 があります。

● マウスピース矯正もおすすめ

透明で表面に凹凸が少ないため、
楽器の当たりが柔らかくなります。

● 対策

  • 慣れるまでは短い練習から
  • ワックスで唇に触れる部分をカバー
  • チューニングは徐々に調整する
  • カスタムマウスピースを検討

ほとんどの方が、
数週間で“矯正ありの演奏”に慣れています。


■ パフォーマンスは落ちる?

多くの方は“慣れれば問題なし”

スポーツ・楽器のどちらも
最初の1〜2週間に少し違和感が出る 程度です。

当院の患者さんでも、

  • 大会で成果を出した方
  • 吹奏楽部の演奏会に普通に出た方
  • ダンスイベントに矯正のまま出演した方

など、多くの方が両立しています。

矯正治療は“慣れ”が大きな味方です。


■ 装置別:スポーツ・楽器との相性

装置スポーツとの相性楽器との相性コメント
表側ワイヤー△(接触競技は注意)△(管楽器は慣れが必要)最初は違和感が出やすい
裏側矯正唇に当たらない最強の選択肢
ハーフリンガル上を裏側にすると演奏がラク
マウスピース透明で滑らか、両立しやすい

■ 両立のコツは“スケジュール調整”

スポーツでも楽器でも、
大切なのは 調整日を予定に合わせること

  • 大会や本番の前は軽めの調整にする
  • 練習量が増える時期は違和感が少ない装置に
  • 装置を変えるタイミングを相談する

矯正は“あなたの生活に合わせて組める治療”です。


■ 迷っている方へ

スポーツも楽器も、あきらめる必要はありません

矯正は生活を犠牲にする治療ではありません。

むしろ、
歯並びが整うことで呼吸がしやすくなったり
姿勢が安定し、パフォーマンスが上がる

と感じる方もいます。

あなたの大切なスポーツ・趣味を守りながら
きれいな歯並びに近づける方法を、
一緒に考えていきましょう。

広島駅北口エリアで矯正を検討している方は、
ぜひお気軽にご相談ください。

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