【院長コラム Vol.16】

装置が外れた・痛い時の応急処置

──知っておくと安心できる“正しい対処法”

こんにちは。広島駅北口エリアの広島タワー歯科・矯正歯科の院長です。

矯正治療をしていると、
「ブラケットが外れた」「ワイヤーが飛び出した」「痛い」
といったトラブルが起きることがあります。

初めてだと驚いてしまいますが、
どれも 落ち着いて対処すれば大丈夫 です。

今日は、知っておくと安心できる
矯正中のトラブル別・応急処置ガイド をまとめました。


■ まず最初に:慌てず、無理に触らないこと

装置のトラブルはよく起きるものです。
ただし 自己判断で無理に外したり、引っ張ったりしない ようにしましょう。

可能であれば
早めに医院へ連絡 していただけると、対応がスムーズになります。


■ よくあるトラブル①

ブラケット(四角い装置)が外れた

● よくあるシチュエーション

  • 固いものを噛んだ
  • フロスが引っかかった
  • 指や舌で触りすぎた

● 応急処置

  • 無理に取ろうとしない
  • 動いている部分があればワックスでカバー
  • 食事の際はその歯で噛まないように注意

外れたブラケットは、
来院時に再装着可能 ですのでご安心ください。


■ トラブル②

ワイヤーが飛び出して頬や舌に当たる

矯正中で最も多いお悩みのひとつです。

● 応急処置

  • 矯正用ワックスでカバーする
  • ワックスがない場合は、小さく丸めたティッシュで一時的に保護
  • どうしても痛い場合のみ、市販の爪切りで“ごく少しだけ”切るのも可
    (※あくまで応急処置です)

特に装置調整後は、歯が動くことでワイヤーが後ろに出てきやすくなります。
気にせず受診してください。


■ トラブル③

バンド(奥歯の輪っか)が緩んだ・外れた

ワイヤーの固定に重要な部分なので、
外れたまま放置しない ようにしましょう。

● 応急処置

  • 自分でははめ直さない
  • 食事はなるべく反対側で噛む
  • 舌で触らない

来院時に付け直しますので、できるだけ早めの受診を。


■ トラブル④

装置が口の中に当たって痛い・口内炎ができた

矯正中にとても多い症状です。
特に初期は口内が慣れていないため、痛みが出やすくなります。

● 応急処置

  • 装置の角や出っぱり部分に ワックスをつける
  • 口内炎には市販の口内炎パッチを使用してもOK
  • 食事は柔らかいものを中心に

多くは数日で自然に慣れます。
強い痛みが長引く場合は調整が必要です。


■ トラブル⑤

とにかく痛い(ワイヤー調整後)

調整後の痛みは“歯が動いているサイン”でもあります。

● 応急処置

  • 冷たい水や保冷剤で軽く冷やす
  • 痛み止め(市販薬)を使用しても問題なし
  • 固い物・噛みにくい食べ物は避ける

痛みは通常 2〜3日で落ち着く ことが多いです。


■ すぐ受診した方がいいケース

  • 歯ぐきが腫れている
  • 装置が大きく変形している
  • 出血が止まらない
  • 痛みが強くて食べられない
  • ワイヤーが完全に外れてしまった

こうした場合は、
応急処置よりも 早めの受診が安全 です。


■ まとめ:矯正中のトラブルは“慌てず連絡”がベスト

矯正治療は長期間にわたるため、
こうした小さなトラブルは誰にでも起こり得ます。

大切なのは
無理に触らない・落ち着いて対処する・早めに相談する
この3つだけです。

当院では、
トラブル時のLINE・電話相談にも対応していますので、
不安なときは遠慮なくご連絡ください。

あなたの矯正治療を安全に、そして快適に進められるよう
全力でサポートいたします。

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