【院長コラム Vol.15】

噛み合わせが悪いと何が起きる?

──見た目だけじゃない“将来的なリスク”の話

こんにちは。広島駅北口エリアの広島タワー歯科・矯正歯科の院長です。

矯正相談でよくいただく言葉があります。
「見た目は気になるけど、噛み合わせってそんなに大事なんですか?」

実は、噛み合わせの問題は
将来のお口の健康に大きな影響を与えます。

そして、症状に応じて
叢生(ガタガタ)、出っ歯、受け口…
それぞれ異なるリスクを持っています。

今回は、
噛み合わせが悪いとどんなトラブルが起きるのか、
未来の健康と美容の観点からわかりやすく解説します。


■ 噛み合わせは“健康の土台”

見た目以上に、実はとても重要

噛み合わせはただ食べるためだけのものではありません。
全身のバランス、口元の見た目、筋肉の使い方など
さまざまな部分に関係しています。

もし噛み合わせが乱れていると、
私たちが想像している以上に、
深刻な影響が出ることもあります。


■ 噛み合わせが悪いと起きやすい将来のリスク


① 歯の寿命が短くなる

噛む力が特定の歯に集中してしまい、
歯が欠ける・割れる・すり減る といったトラブルが起きます。

長期的には
歯の寿命が縮まる ことにつながります。


② 虫歯・歯周病のリスクが上がる

歯が重なっていたり、角度が不自然だと、
どうしても磨き残しが出やすくなります。

特に

  • 叢生(ガタガタ)
  • 出っ歯
  • 受け口
    などは、歯ブラシが届きにくい部分が増えます。

結果として
虫歯・歯周病が進行しやすい状態 に…。


③ 顎関節症になりやすい

噛み合わせのズレは
顎関節に負担をかける原因 にもなります。

  • 口が開けづらい
  • 顎がカクカク鳴る
  • 顔が疲れやすい
    などの症状が起きやすく、
    ひどい場合は頭痛や肩こりにつながることも。

④ 見た目の問題(横顔・フェイスライン)

噛み合わせは顔の骨格と密接に関係するため、
症状によって特徴的な見た目の変化が起こります。

叢生(ガタガタ)

→ 口元がもこっと膨らんで見える
→ 歯ぐきが見えやすくなる

出っ歯(上顎前突)

→ 横顔がバランス悪く見える
→ 上唇が前に張り出す

受け口(下顎前突)

→ 下あごが強調される
→ 顔が長く見えることもある

こうした見た目の悩みは、
歯を動かすことで改善できる可能性があります。


⑤ 発音への影響

歯と舌の位置がずれることで、
サ行・タ行の発音に影響が出ることがあります。

特に

  • 出っ歯
  • 受け口
    は発音の悩みをご相談いただくケースが多いです。

⑥ 食事の効率が下がる

噛みにくいまま放置していると、
食事の回数や噛む力にも影響します。

正しく噛めないと
胃腸に負担がかかりやすく、
消化の問題につながることもあります。


■ 噛み合わせの改善は「今後の人生の投資」

矯正治療は見た目だけの治療ではありません。
未来の歯を守るための治療 でもあります。

噛み合わせが整うと、
◇ 歯が長持ちする
◇ 顔のバランスが整う
◇ 顎に負担がかかりにくい
◇ 歯磨きがしやすくなる
◇ 虫歯・歯周病のリスクが減る
といったメリットが得られます。

あなたの悩みが
「見た目」でも「噛み合わせ」でも
その症状に合わせた治療方法があります。

詳しい内容は、以下の症状ページでさらに深く解説しています。

  • 叢生(ガタガタ)のページへ →
  • 出っ歯(上顎前突)のページへ →
  • 受け口(下顎前突)のページへ →

■ まとめ:噛み合わせの乱れは放置しない方が良い

噛み合わせの問題は、
気づかないうちに少しずつ進行し、
数年後に大きなトラブルになることがあります。

もし
「今のままで大丈夫かな?」
と少しでも感じていたら、
早めに診断を受けておくことをおすすめします。

正しい診断が、未来の歯を守る第一歩です。

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