【院長コラム Vol.7】矯正の痛みってどれくらい?──痛みの種類と、上手なつき合い方

こんにちは。広島駅北口エリアの 広島タワー歯科・矯正歯科の院長です。

矯正相談でほぼ必ずといっていいほど聞かれるのが、
「痛みってどれくらいありますか?」 という質問です。

“矯正は痛い” というイメージから一歩踏み出せない方は本当に多いです。
とくに、10〜40代の女性からは
「仕事に支障が出ないか心配」
「食事できないほど痛くなったらどうしよう…」
という声をよくいただきます。

そこで今回は、矯正治療の痛みが
「いつ・なぜ・どのくらい」起きるのか、そして上手な付き合い方 をお話します。


■ 痛みは“3種類”に分けられます

矯正の痛みは、
①装置を入れた直後
②歯が動き始める時期
③装置による口内の擦れ

の3つに分けられます。

それぞれ感じ方が違うので、順番に説明します。


■ ① 装置をつけた直後の「締めつけ感」

一番多いのが、装置をつけた直後の “じんわりした締めつけ感”

  • だいたい 数時間後〜2日目 がピーク
  • “痛いというより、押されている感じ” と表現する方が多い
  • 食事は問題なくできることがほとんど

体が装置に慣れてくると、
3〜5日ほどで落ち着いてくるケースが多いです。


■ ② 歯が動くときの「噛むと少し痛い」感覚

ワイヤー矯正・マウスピース矯正ともに、
歯が実際に動き始めるとき に “噛むと痛い” と感じる方がいます。

  • 調整後・アライナー交換後に出やすい
  • 1〜3日で慣れてくる
  • 激痛で眠れないというケースはほとんどない

この痛みは「歯が動いているサイン」でもあります。


■ ③ 装置の擦れによる「口内炎」

これはワイヤー矯正特有の悩みです。

  • 頬の内側や唇がこすれて口内炎ができる
  • 特に装置をつけて最初の2週間に多い
  • 口内炎用ワックスでかなり軽減できる

裏側矯正の場合、舌側に触れやすく、
最初は発音と舌の違和感が出やすいですが、
ほとんどの方が1〜2週間で自然に慣れます。


■ 痛みを軽くする“上手なつき合い方”

● 1. やわらかい食事を選ぶ

調整後は うどん・スープ・煮込み料理・パスタ・豆腐 などが快適です。
無理して硬いものを噛むと、痛みが強く感じられることがあります。

● 2. 歯を強く噛みしめない

仕事中のストレスや寝ている間の食いしばりで痛みが増すことも。
気づいた時に力を抜く習慣をつけましょう。

● 3. ワックスを活用

口内炎は、矯正用ワックス を使えばほぼ防げます。
当院では使い方まで丁寧にレクチャーしています。

● 4. 市販の痛み止めもOK

どうしてもつらい時は、
市販の鎮痛剤を“必要なときだけ”使用して大丈夫です。

● 5. マウスピースは“寝る前に交換”がコツ

寝ているあいだに違和感のピークが過ぎるため、
翌日の痛みがかなり軽くなります。


■ 実際の患者さんの声

当院の患者さんからは、こんな感想がよく寄せられます。

  • 「思ったより痛くなくて拍子抜けした」
  • 「最初の数日だけで、すぐ慣れました」
  • 「痛い時期より“歯が動くのが嬉しい”が勝ちました」

もちろん個人差はありますが、
“耐えられない痛み” と感じる方は実際ほとんどいません。


■ 最後に:痛みの心配で踏み出せない方へ

痛みは多くの方が不安に感じるポイントですが、
矯正の痛みは 一時的で、コントロール可能 です。

そして、
痛みがある=治療がうまく進んでいるサイン でもあります。

矯正治療は1〜2年の長い期間ですが、
毎日の痛みで悩まされるわけではありません。
むしろ、装置に慣れた後は
「痛みのない期間のほうが圧倒的に長い」です。

当院では、
不安な時はいつでも相談できるようなサポート体制を整えています。
痛みに対する不安がある方も、ぜひ気軽にご相談ください。

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