こんにちは。広島駅北口エリアの 広島タワー歯科・矯正歯科の院長です。
矯正相談でほぼ必ずといっていいほど聞かれるのが、
「痛みってどれくらいありますか?」 という質問です。
“矯正は痛い” というイメージから一歩踏み出せない方は本当に多いです。
とくに、10〜40代の女性からは
「仕事に支障が出ないか心配」
「食事できないほど痛くなったらどうしよう…」
という声をよくいただきます。
そこで今回は、矯正治療の痛みが
「いつ・なぜ・どのくらい」起きるのか、そして上手な付き合い方 をお話します。
■ 痛みは“3種類”に分けられます
矯正の痛みは、
①装置を入れた直後
②歯が動き始める時期
③装置による口内の擦れ
の3つに分けられます。
それぞれ感じ方が違うので、順番に説明します。
■ ① 装置をつけた直後の「締めつけ感」
一番多いのが、装置をつけた直後の “じんわりした締めつけ感”。
- だいたい 数時間後〜2日目 がピーク
- “痛いというより、押されている感じ” と表現する方が多い
- 食事は問題なくできることがほとんど
体が装置に慣れてくると、
3〜5日ほどで落ち着いてくるケースが多いです。
■ ② 歯が動くときの「噛むと少し痛い」感覚
ワイヤー矯正・マウスピース矯正ともに、
歯が実際に動き始めるとき に “噛むと痛い” と感じる方がいます。
- 調整後・アライナー交換後に出やすい
- 1〜3日で慣れてくる
- 激痛で眠れないというケースはほとんどない
この痛みは「歯が動いているサイン」でもあります。
■ ③ 装置の擦れによる「口内炎」
これはワイヤー矯正特有の悩みです。
- 頬の内側や唇がこすれて口内炎ができる
- 特に装置をつけて最初の2週間に多い
- 口内炎用ワックスでかなり軽減できる
裏側矯正の場合、舌側に触れやすく、
最初は発音と舌の違和感が出やすいですが、
ほとんどの方が1〜2週間で自然に慣れます。
■ 痛みを軽くする“上手なつき合い方”
● 1. やわらかい食事を選ぶ
調整後は うどん・スープ・煮込み料理・パスタ・豆腐 などが快適です。
無理して硬いものを噛むと、痛みが強く感じられることがあります。
● 2. 歯を強く噛みしめない
仕事中のストレスや寝ている間の食いしばりで痛みが増すことも。
気づいた時に力を抜く習慣をつけましょう。
● 3. ワックスを活用
口内炎は、矯正用ワックス を使えばほぼ防げます。
当院では使い方まで丁寧にレクチャーしています。
● 4. 市販の痛み止めもOK
どうしてもつらい時は、
市販の鎮痛剤を“必要なときだけ”使用して大丈夫です。
● 5. マウスピースは“寝る前に交換”がコツ
寝ているあいだに違和感のピークが過ぎるため、
翌日の痛みがかなり軽くなります。
■ 実際の患者さんの声
当院の患者さんからは、こんな感想がよく寄せられます。
- 「思ったより痛くなくて拍子抜けした」
- 「最初の数日だけで、すぐ慣れました」
- 「痛い時期より“歯が動くのが嬉しい”が勝ちました」
もちろん個人差はありますが、
“耐えられない痛み” と感じる方は実際ほとんどいません。
■ 最後に:痛みの心配で踏み出せない方へ
痛みは多くの方が不安に感じるポイントですが、
矯正の痛みは 一時的で、コントロール可能 です。
そして、
痛みがある=治療がうまく進んでいるサイン でもあります。
矯正治療は1〜2年の長い期間ですが、
毎日の痛みで悩まされるわけではありません。
むしろ、装置に慣れた後は
「痛みのない期間のほうが圧倒的に長い」です。
当院では、
不安な時はいつでも相談できるようなサポート体制を整えています。
痛みに対する不安がある方も、ぜひ気軽にご相談ください。